意地悪王子と仮契約!?



「心菜…、こっちに来い。」


そう言って、 手を振る先輩。


私はその先輩の元へ、勢いよく飛び込んだ。


「……ってぇ。お前、俺は患者なっ」


「先輩!!!」


私は途中で、先輩の言葉をさえぎり、ジッと先輩の目を見つめた。


「好きです。先輩、大好きですっ」


「心菜……」


先輩の目が、優しく笑う。


「ばーか。俺のが、心菜の事好きだっつの。」


そういうと、先輩は私をギュッと強く抱きしめた。


「ごめん、ごめんな心菜。辛い思いさせてごめん。泣かせてごめん。傷つけてごめん。」


そう耳元で優しく呟く先輩の声は、少し震えていた。