「へ……っ?な、何言ってるの?」

「倒れたんだ。今、近くの伊佐坂病院で眠ってる。」


私の瞳をジッと見つめながらそういう爽くん。



……うそじゃないんだ。


私はその瞳をみて、そう確信した。


「ごめん、梨勢。私、李雨先輩に会いたい。」


もう、私には迷いはなかった。


「はいはい。いってきなよ?」


「ありがとうっ!!」


私は、そう言って優しく微笑む梨勢に、そう返すと、猛ダッシュでその病院へと向かった。


伊佐坂病院は、爽くんの言っていた通り、ここからものすごく近かった。


そのおかげで、私の体力でも無事、着く事ができた。