「へぇ……。そんな事がねぇ〜」


日曜日。


私は、梨勢と近くのカフェでお茶していた。


話の内容、
……それは、栗生くんのこと。


告白なんて、本当ビックリして、驚いて……。


「で、心菜どうすんの〜?オッケーすんの?」


「まっ、まさか!しないよ、しないしない。」


私は、顔の横で両手をブンブン振りながら、否定した。

そんな私を、梨勢は怪訝そうに見つめながら、


「オッケーしちゃえばいいのに。」


そう言い放った。


「な、ななんで!?」


「だって、先輩の事、忘れる事が出来れば、楽になんじゃない。だったら、忘れさせて貰えばいいのに。」


そう言って、アイスコーヒーをストローでズズッと吸う梨勢。