意地悪王子と仮契約!?



「ありがと、杉崎。」


そう言って、優しく笑う栗生くん。


「ううん、こっちこそ」


私も、そんな栗生くんに笑いながら返した。



…………。



それから数秒、シンとした静かな空間が続く。


そんな空間に、先に声を響かせたのは、栗生くんだった。


「さっきも、聞いてたかも知んないけど…、俺、杉崎の事好きだ。」


「……。」


そう言われ、ジッと見つめられる。

緊迫とした空間で、私は口をつぐむ。


というか、なんて言えばいいかわからない。



「いきなり、ごめんな?こんな雰囲気で言うつもりではなかったんだけど……つい。」


「う、ううんっ」


私は精一杯、首を振る。


「でさ、……。付き合わない?」

「……へ!?」


いきなりの言葉に、戸惑いを隠せない私。