意地悪王子と仮契約!?



「あ、ありがとう!け、けど!なんで、ここにいるの?」


「え?あーー。タ、タオル!タオルを取りにしたんだ!」


栗生くんは、オヨオヨと目を泳がせた後、そう告げた。



なんだか……明らかに嘘っぽいけど…。



まあ、いいや。


私は、そう思い、また「ありがとう」と笑顔で告げた。



「そんなの、一人で運んでたの?大丈夫?俺、手伝うよ」


「え?いや、いっ」



私が、”別にいいよ” と言おうとした言葉を聞かず、栗生くんは、床に散らばった紙を、一枚一枚、拾っていく。


私もそんな栗生くんに続いて、しゃがみ込み、紙切れ一枚一枚、拾っていく。


「ごめんね、ありがとう。すごく助かるよ」


私は、そう笑顔で栗生くんの顔を覗き込み、そう言った。



その、時だった。



__________「お前ら、なにしてんの?」


そんな低い声が、廊下中に響き渡った。


「えっ?」


そんな声を出しながら、私はゆっくりと後ろに振り向いた。



……う、そ。


なんで。。