「俺、杉崎には笑っててほしいなー。だから、なんかあったら俺に相談しろよ!俺、いつでもオープンだからさ!」

「オープンってなによー!」


栗生くんの意味不明発言に、自然と笑みがこぼれる。


「あ、やっと笑った。」

「え……?あっ、」

「うん、やっぱ可愛いわ。」


そう言って、屈託無く笑う栗生くんに少し、ドキッとする。


「〜っ!!栗生くんのバカー」


そう言いつつも、笑顔がこぼれる。


栗生くんってスゴイ。


スゴイよ。


「おい、芯ー!いくぞー!」

「あ、おう!もうすぐ行くー!
えっと、じゃ、行くわ!また、話しかけるから!じゃな、杉崎!」


「あ、うん、バイバイ!」


そう言って、ヒラヒラと手を振る栗生くんに笑顔で手を振り返しながら、私も自分の教室へと向かった。