でも、もう今は違う。
先輩が好き。
……好きなんだ。
だからもう、諦めない。
諦めたくなくなった!!!
先輩の、懐かしい優しさに触れて、
温もりにふれて、
また、一段と好きになってしまった。
もう一度、先輩に”好き”を言えるチャンスが欲しいと、思ってしまった。
だから、だから!!!
「先輩…っ!!!私、先輩に、もう気なんて使いません……っ!!アタックしまくりますから!!!!」
そう言って、鼻息を荒くした。
「……」
そんな私をみて、唖然としている李雨先輩に、優しくて微笑みかけると、すぐその場を去った。