翌朝。 鏡を見た私は、絶句した。 目がボンボンに腫れていたからだ。 ……昨日、こんなに泣いたんだ。 そう思うと、だんだん自分が惨めになっていく。 先輩の心にはもう、私の言葉は届かない……、伝わらない。 もう、あの優しくて大きな腕で、体で私を、ギュッと抱きしめてくれる事なんてもう、ないだろう。 そんな事を思うと、とても辛くて寂しくなる。 ……先輩。 私の声がまた、先輩の心に届くような日が来たら、すぐさま言うよ。 ”すき”だと。 だって、そばにいてほしい。 そばにいたいから。