そんな想いの中、俺は子猫の前に飛び出した。

急いで、子猫を抱きかかえる。


けど、親猫は……。


無理だった。


俺は、悔やみながらも、子猫を抱え、歩道側へ駆け出した。


だけど、


「いて…っ」


大きな石につまづいたのだ。


なんで、道路にこんなもんおってんだよ!!

そんな想いの中、ドンドンと車はこちらに走ってくる。


……大型トラックだ。


そのせいで、下に倒れこんでいる俺なんて見えやしない。