【結月 李雨side】


「はあ。」

道路の片隅。

俺は、深いため息を漏らしていた。


季節はもう、春から夏へと変化を見せている。

そのせいか、とても暑い。


俺は、手をうちわ代わりにしながら、フワフワと仰いだ。


それにしても、……


本当、ムカつく。

イラつく。


なんでこんなに、イライラしてんのか、自分でも少しわかっていた。


けど、……。


自分で決めて、自分勝手に終わらせたことなんだ。


”自業自得” 。

その言葉が、一番俺に合うな。


俺はそんなことを考えながら、フッと鼻で笑った。