え?

なに?

停学?

一ヶ月も…?


どんどんと、不安な気持ちばかりが、溢れてくる。

なんで!

どうして!?


「先生!!どうしてですか!?李雨先輩は、どうして!」


思わず、通りかかった先生にそう問いかけた。


先生は、少し困りながらも「はあ」と、一息漏らし、静かに口を開いた。


「暴力…だよ。イライラしてたらしくね。ヤンキーと喧嘩をしたんだと。それでだよ。ホラホラ、戻りなさい。チャイムがなるよ。」

そういうと、先生はそそくさと廊下を歩いて行った。