永遠に君だけを

手の中にあるものが重く感じる。
それはまるで、持ち主のところへ早く帰りたいと言っているのか、頑張れと言っているのかわからなかった。
「あの…??」
春野くんが顔をのぞき込んできた。
ドクン、ドクン…
心臓の音が聞こえてるんじゃないかってくらいに大きく脈を打つ。
顔が火照っているのがわかる。
でも、渡さなきゃ。
ここまで来たら戻ることは出来ない。
頑張れ、私。
「あの、これさっき落としていったので届けに来たんです。それだけなので…」
お辞儀をして、階段を駆け降りる。
そして教室まで猛ダッシュ。
恵美を見つけて、恵美に向かって走っていく。
「恵美!!!聞いて!!!話したよっ」
荒い呼吸を整えながら、Vサインをして恵美に伝えた。
「えぇ!?弥生すごい!!!おめでとうっ」
まるで自分のことのように喜んでくれる恵美。
「どうだった??」
恐る恐る聞いてきた恵美。