永遠に君だけを

夏休みに入り、今は部活中。
ちょっと絵を描くのが飽きてきた今日このごろ。 
「ちょっとお手洗いに…」
というのを口実に、私は屋上へ続く階段に1人腰掛けていた。
「まじかぁ!」
「うっそ!まじ?!すっげーー!」
「そうでもないよー」 
「この前さぁ…」
下から賑やかな声が聞こえて、ふと下を見ると、野球部の人たちがプールバックを持って下に降りていた。
「大丈夫だった??」
「おう、まあ、俺強いからか」 
「あははは」
あ…
あの男の子が友達と話しながら降りていった。
ふと見えた体操服に書かれた名前。
「春野…」
私は階段を降りて、1年生のフロアを片っ端から見ていった。
クラス表を見て、”春野“を探した。
結果、春野という人は3人いて、1人は部活の後輩の春野日菜子ちゃん、もう1人は友達の弟の春野和樹くん。そして残る1人は…
「春野、優…」
あの子しかいない。
間違いなくあの子だ。
“春野優”
名前の通り優しくて素敵な子だ。