体温計が平熱を示した事もあり、今日はすんなり、リビングに行けれた。

どうやら、今日の朝ごはんはフレンチトーストみたいだ。牛乳と卵の甘い香りが、リビングにただよっている。

蒼;「奏、あんまり無理せずに食べれる分だけ食べて、あとは冷蔵庫にいれときな。あと、今日は一緒に学校行こうな!」

奏;「えっ、、。」
俺は、食べていたフレンチトーストを思わず落としそうになった。

奏;「何で、一緒に学校行かなくちゃいけないんだよ!俺、一人で行けるよ」

蒼;「何言ってんだ。まだ、病み上がりなんだから、歩いて行かせられるわけないだろ!?それに、今日は定期検査の日だろ?」
蒼兄がネクタイを結びながら、少し強めに俺に言う。

奏;「えー、でも、、、、」
俺が、まだ文句を言おうとしたら蒼兄が一刀両断した。

蒼;「じゃあ、学校休むか? 俺と一緒に車で行かないなら、今日は学校に行かせられないよ?(笑)」

俺は、「わかった。」と返事するしかなかった。