「……っ!?トア、ノア!!」
「まったく、マリアお姉さんも詰めが甘いなぁ。ほら、コネクトリムキー」
幼女達がマリア先輩にさっきの物体を差し出す。
「………あの、この子達は…?」
マリア先輩の顔からはさっきまでの笑みがすっかり消え去っていた。
「この子達は、双子のトアとノア。ハーフツインお団子がトアで、ツインお団子がノア」
「えっと、先輩の従妹…とかですか?」
「…………」
マリア先輩は何も答えない。
「お初にお目にかかります。苺花お姉様。私はノアと申します。以後、お見知りおきを」
「お初にお目にかかります。苺花お姉様。私はトアと申します。以後、お見知りおきを」
双子のトアちゃんとノアちゃんは私に向かって、スカートの裾をつまみ、ぺこりと会釈をしながら全く同じ挨拶をした。
―不思議な存在だった。
マリア先輩も、この双子も。
昨日から何かがおかしいと思ってはいたが、今日はもっとおかしい。
何故かいきなり現れて。
何故か私の名前を知っている。
この人達の事を、何も知らない。
何故先輩はこのコネクトリムキーとやらをこの双子に拾われて、こんなに動揺しているのだろうか。
何かいけない事でもあるのか?
もう頭の中で情報の処理が追い付かない。

