西日が差す明るい場所で目が覚めた。



どうやら自分の部屋の様だ。




……あれ?

何で私家にいるんだろう…?




確か今日は入学式で…

百合ちゃんと会って……友達も出来て…



…っ!

なんだか…頭…痛い……



記憶を探ろうとすると、稲妻が走るかの様な頭痛が襲う。




「あーっ、お姉ちゃん!起きたの!?」





突然、甲高い声が頭に響いた。





「あ、双葉……?」



「良かったー!もう本当、お姉ちゃん死んじゃったかと思ったんだから!!」



「えぇ…?何で……」



「何でって、お姉ちゃん教室でいきなり倒れちゃったって、百合ちゃんが…!」



「あ…そっか……」




そうか。そうだったのか。

そういえば、あの時も頭痛がして……
倒れたのか…。