今日も失敗。 何回失敗しただろう、一宮君を起こすのを。 最近、学校にきては屋上で昼寝の、 サボりの天才、一宮くんを起こしに行っている。 朝の日課だ。 でも、起こせたことなんて一度もない。 「今日も失敗したの?」 「うん…もう、諦めちゃおうかな?」 「おーい、しっかりしろ風紀委員が!」 と、私のほっぺたをつねるのは、 親友の凛。 「だって!だって!!だってだってだって!」 「だっては、一度で良いから?ね?」