私と海斗は同じ地元の劇団に所属する高校二年生。
海斗の方が入団は先だけど、今度の舞台で私達は主演とヒロインの座を頂いた。
舞台のは高校生のリアルな恋愛を描いた青春もので、台本の最後には間違いなくキスと書かれている。
私は稽古場の隅で海斗と並び、台本の確認をしながら固まっていた。
「ちょっと海斗、ねえどうしよう、私無理なんだけど」
冗談交じりに海斗に泣きつく。
「お前さ、キスしたことないの?」
ありますという答えを期待するように海斗が聞いた。
私は答える。
「…ごめん、ない」
海斗の方が入団は先だけど、今度の舞台で私達は主演とヒロインの座を頂いた。
舞台のは高校生のリアルな恋愛を描いた青春もので、台本の最後には間違いなくキスと書かれている。
私は稽古場の隅で海斗と並び、台本の確認をしながら固まっていた。
「ちょっと海斗、ねえどうしよう、私無理なんだけど」
冗談交じりに海斗に泣きつく。
「お前さ、キスしたことないの?」
ありますという答えを期待するように海斗が聞いた。
私は答える。
「…ごめん、ない」

