「 ゆうき、お前って

ちっとも変わんねえよな 」





高校生になって
3ヶ月。



いつもと変わらない朝、


にやにやしながら
はるとが言った。





「 ちょっとー、
どういう意味?! 」



わたし 日野ゆうきは
毎度お馴染みのように
はるとの頬をつまむ。





「 ほら、そおいうとことか !

全然大人になんねーな 」



つねられながらも
まだ意地悪そうに
笑っているはるとをみて


つまむ力をよりいっそう
強めた。




「 いてててて..

褒めてるんだけどなあ 」





はるとがそこまで
言った時
ちょうどよくチャイムが鳴った



タイミング悪すぎ..



「 はるとが言ったこと

覚えてなさ.. 」


「 じゃ、ホームルール

遅れるから〜 」





私の言葉を遮るや
否やピースサインを
しながら靴箱から駆け出す。





はるとめ....