The universe privateer

「はい、只今」

オペレーターがスピードガンのようなものをウラヌスに向け、トリガーを引く。

能力値の測定器だ。

測定器のモニターに、瞬時に数値が表示される。

「ウラヌス様、能力値1300万!また大きく上昇されましたね!」

この拠点にいる宇宙私掠者達の平均能力値はおよそ900万。

ウラヌスは飛び抜けて強いといえる。

「フン…まぁこの程度か」

特に喜ぶ素振りも見せず、鼻を鳴らすウラヌス。

「あ、あのっ」

マーズが声を上げる。

「僕も測定してもらえませんかっ?」

「わかりました」

オペレーターは測定器を向けるものの。

「マ、マーズ様…能力値300万です…」

平均能力値をも遥かに下回る数値。

下級の宇宙私掠者レベルだ。

あからさまにガッカリするマーズを横目に。

「この屑が」

ウラヌスはさっさと廊下を歩いて行ってしまった。