The universe privateer

壊滅させた惑星を後にし、ウラヌスとマーズは小型宇宙ポッドに乗り込んで帰還する。

惑星ジュデッカNo.78。

宇宙私掠者達が所有する78番目の惑星。

この惑星も、過去には別の異星人達が平和に暮らしていた星であり、宇宙私掠者が略奪行為によって住人を虐殺し、奪い取った星であった。

今では宇宙私掠者の略奪拠点である。

着陸した小型宇宙ポッドから、ウラヌスとマーズは降りる。

建物内に入り。

「おい」

ウラヌスは近くにいたオペレーターに声をかける。

「俺とマーズの能力値を測定しろ」

略奪し、虐殺する事を日常とする宇宙私掠者達にとって、自らの能力値こそが全てである。

他者より優れた能力値を持つ者はそれだけでエリートであり、宇宙私掠者の中でも高い地位に君臨できる。

能力値至上主義。

それが宇宙私掠者の社会であった。