The universe privateer

ボロボロになった体。

その体でマーズは振り返り、更にボロボロになった兄ウラヌスへと歩み寄る。

ゆっくりと引き起こし、肩を貸そうとして。

「触るな!」

ウラヌスはマーズの手を叩いた。

「兄さん」

「俺を追い抜いたつもりだろうが、いい気になるなよマーズ…!」

ウラヌスは自力で立ち上がる。

誰の助けも借りないのは、今は滅亡した一族のプライドか。

「ジュデッカを倒して神気取りだろうが、それも今の内だけだ…俺も必ずその姿になる…そしてお前を上回ってみせる…見ていろよマーズ…!」