The universe privateer

だが、これで懲りるようならば、ジュデッカはここまで悪名高くない。

「私を見下した物言いをするなと言っているんだぁあぁぁぁあっ!」

再び極大の光線を放つジュデッカ!

この惑星どころか、周辺の星系をも巻き込むほどの威力を持つ光線だ。

これなら押し返せまい。

これなら相殺できまい!

たかが下級の宇宙私掠者相手に、全力を出さざるを得なかった事にはプライドが傷つくが、それでも殺してしまえば何とでも言える!

この私を超えるものなど、宇宙に存在してはならないのだ!

そんな想いを込めて放ったジュデッカの光線は。

「!!!!!!!!!!」

マーズの両手によって受け止められた!

「ぐ…ぐぐぐぐぐ…!」

歯を食い縛るマーズ。

流石にこれはキツイ。

特殊ラバー製の手袋が熱量で溶けて燃え尽きる。

超質ラバーのプロテクターに亀裂が入り、砕けていく。

威力に押し込まれ、足元が地面にめり込んでいく。

体が少しずつ仰け反り、背中が地面に着きそうになる。

それでも渾身の力を込め、持ち堪え、押し返し。