The universe privateer

頭から地面に叩きつけられたウラヌス。

上半身は地面に埋もれてしまっている。

そんな彼の片足に尻尾を巻き付け。

「まだ生きてますか?ウラヌス」

ジュデッカは地面から引き抜いた。

「こんな程度で死んでもらっては困りますよ?貴方には、私に逆らった罰というものをまだまだ受け続けてもらわなければならない。弱小宇宙人の分際で、宇宙最強の略奪者たるこの私に刃向かった罰がこの程度で終わるなんて、まさか思っていませんよねぇ…?」

「……」

逆さ吊りにされたまま、目を閉じているウラヌス。

最早息を引き取ったか。

だが次の瞬間。

「はぁあぁぁあぁぁぁぁぁっ!」

両掌から光弾を放つウラヌス!

意表を突かれて顔面に光弾を食らい、ジュデッカは吹っ飛ばされる。

「がはっ…がっ…」

地面に倒れ、ウラヌスは呻いた。

見立て違いもいい所だ。

せいぜい2000万程度だと思っていたジュデッカの能力値が、まさか1億とは。

最初はハッタリかとも思ったが、あの不死身の怪物ぶりを見る限り、とても嘘とは思えない。

1億だと?

俺の10倍近くもあるだと?

そんな化け物、一体どうやって…。