ゲームの先には愛がある

一人の子が笑いながら言った。



「あー!そういうことか!…なんていうわけないでしょ!この媚売り女!」



あー。ここからの平手打ちか。まぁ誰か助けてくれるわけでもないし諦めるか。



そういって女の先輩が出したのはカッターだった。



ん?まてまてまて!おいおい!カッターなんて聞いてないぞ!



そんな危ないもの振り回しちゃダメだよ?



そんな虚しい心の声も届くことなく私の顔はだんだん血の気が引いていく。



「最後になりそうだからいってあげる。あんたたちみたいな卑怯な手使う人多分いや!絶対!笹倉くんは好きじゃない!」



女の子たちはみるみるうちに顔が鬼の形相へと変わった。



「うるさい!」