ゲームの先には愛がある

私はその言葉を聞いて笹倉くんの肩によっかかって泣くことしかできなかった。


そんな恥ずかしい姿さえこの人は黙って私が泣き止むのを待ってくれている。


なき終わった後彼はまんべんの笑みで私に言った。


「じゃあしゃぶしゃぶの食べ放題行こっか！」


そのあとは私が大いに食べるから目が点になりつつ談笑しながら食べた。


終わってお会計でバトルしたのち笹倉くんが



「こういうときは甘えるんだよ？」



その言葉に諦めて払ってもらってしまった。



家までの帰り道が短く感じるくらい楽しかった。


笹倉くんの昔の話とか聞いたり笑うことしかなかった。


「星綺麗ー！」


星空はまるで今の心の中ようだった。



悲しくて泣いていた雨から一転笹倉くんが隣で笑わせてくれたから満天の星空が広がった。



家に着くと笹倉くんの顔が近づいて私の頬にキスをした。



「唇はまだ朔弥くんの残ってて彩芽ちゃんもまだきちんと整理できてないから諦めるね！」



そう言って彼はまたね！と付け加えて夜の街へと帰って行った。