そんなこと言われたら堪えていた涙がこぼれ落ちた。

「最低…。」

ただ一言気にしないでを言いたくても言えるわけがない。

私のお父さんを奪ったようなものなのだから。

私はその場から全力で逃げるようにその場を立ち去った。

その頃…。

父さんは切ない顔をしてうつむいていた。

「ふざけんなよ!どこまで俺の邪魔すんだよ!?俺は願った覚えもなのに。」

父さんは俺の方を叩こうとしたがこれはそれを振り払った。

「さわんな。」

俺はそう言って父親の元をあとにした。

どうして俺はこういう大事なときについていないのだろう。

ムカつくぐらい神様は残酷で知らない方が幸せなことを知らせる。

俺は好きなやつを泣かせた。

後悔しながら空を見上げれば満天の星が瞬いていた。