私は一人で帰ろうとすると朔弥といつも一緒にいる長谷川 雫くんが私に声をかけてきた。


「彩芽ちゃん!どうしてそこまで朔弥を嫌うの?」


いつもニコニコしている長谷川くんだからこそ朔弥のことを心から友達と思っていることが伝わった。


「実は私の前の好きな人…」


言おうとしたけどやめておくことにした。


「私予定あるんだ!またね!」


このことを知っているのは梓しかいない。


このことを言うことはもうない。


だから私は朔弥みたいな人を好きになれないんだ。