そんなこんなで、3か月ほど付き合ってきた私たち。
私は、椋平の事少しでも知れたのかな。



椋平は、私の事どれくらい好きでいてくれてるのかな。





「りょうへー。好き」

「・・・知ってる」





俺も、なんて返事が返ってこないことくらい知ってる。
でも、最近知ったんだ。

少しだけ、椋平の口元が上がっていることに。

ほら、少しだけ。




今まで見えなかったものが少しだけ見えるようになると。
少しだけ、椋平を知れたような気がする。



もしかしたら、私が想ってる以上に椋平は私の事を好きなのかも。




なんてね。





そう思うのは、いいでしょう?







「幸せだなぁ」





全ては気の持ちよう。
幸も不幸も。