クールな溺愛彼氏様⁉︎




椋平は、私が仕事を終えるまでそこにいた。
私は綾乃ちゃんと入れ替わりに仕事を上がりバックヤードで着替えを済ませる。


これって、お店に戻って椋平に声をかけたほうがいいんだよね。



もしかして・・・・。




「別れ話だったりして・・・」



思わず声に出していってしまったそんな思いは、なんだか現実味を増して胸が痛くなる。
そう考えた方が納得がいく。

普段来るはずない日曜日にカフェに来て。
口数も少なくて。


昨日は、あんなケンカみたいなことをして。




「はぁ・・・。きついなー」




好きでも、うまくいかないこともある。
だって、一人だけの感情じゃないんだから。



お互いの気持ちがあって、恋愛って成り立つものだから。




私の身勝手さに、愛想を尽かしてしまったのかもしれない。





ああ、覚悟決めなきゃ。