なんで・・・。
土日にここに来ることなんて一度もなかった。
私服姿の椋平が、カフェに来る。
そんな異様とも思える光景に、私は固まってしまった。
「未侑?どうした?案内・・・」
私の案内する声が聞こえないからか店長が様子を見に来た。
すぐに、訳を知り肩を竦めて奥に戻った。
「案内、して」
「あ、は、はい・・・。こちらへどうぞ」
椋平は、怒ってるとも怒ってないともとれない表情で私だけがビクビクしている。
いつだって、椋平は冷静だ。
いつもからまわってるのは私。
椋平を席まで案内するとメニューを渡しその場を離れる。
椋平は、私を引き止めたりもしなかった。
どういう事・・・?