クールな溺愛彼氏様⁉︎




家について急いでシャワーを浴びる。
軽く朝食をとって慌てて家を出た。



再び電車に乗って、カフェの最寄り駅で降りると足早にカフェへの道を歩く。
ギリギリになっちゃった。
なんとかギリギリで着くと、鍵を開け中にはいる。

開店準備をしながら昨日の事を考えていた。



はぁ。
私って最低だ。


冷静になって考えると、一人で突っ走って一人でからまわって泣いて。
椋平に迷惑かけた。


嫌われても、文句言えない。




「なんか、暗いぞお前」

「えっ!?」



突然声がして振り向くと、店長の三枝健太郎(さえぐさけんたろう)さん。
最近ずっと研修とやらでいなかったんだけど、今日から戻ってきたんだ。

出勤してきたの気づかなかった。




「未侑の良さが消えてるぞー」

「・・・わかってます。オープンまでにはちゃんとします」




ポンポンと私の頭を叩いてオープン準備に取り掛かる店長。
スキンシップが多いのはいつもの事。
あれが、店長の通常運転だ。