時計を見た。
朝の6時だ。
今日も、私は仕事。
今日は早出の日だから9時にはカフェに行かなくちゃいけない。
昨日お風呂に入りそびれてるから行く前にお風呂に入りたい。
椋平の部屋のを借りるのは、今の状況では少し気が引ける。
今からすぐに出て家に帰ればシャワーを浴びる時間はある。
私は鞄をとると、椋平の部屋を出た。
“仕事があるから、今日は帰るね。昨日は、ごめんなさい”
そう書置きを残して。
椋平は、怒ったかな。
もう、愛想尽きたかな。
面倒くさいって思ったかな。
椋平は面倒なことは嫌いだから、面倒な私なんかすぐに捨てられてしまうかもしれない。
だから、今までも面倒にならないようにって気を付けてた。
それなのに・・・。
はぁ。
自己嫌悪。


