私が、目を覚ますとそこはベッドの上だった。
あれ、いつの間に眠っていつの間にベッドに来たんだろう。
身体を起こして見渡すと、そこは確かに椋平の部屋。
でも、椋平の姿はどこにもなかった。
「椋平・・・?」
小さく呼んでみるけど返事はなくて。
私はベッドを抜け出した。
リビングに向かうと、椋平はソファに横になって眠っていた。
「こんなところで・・・」
椋平が、私をベッドまで運んでくれたんだよね。
私にベッドを貸してくれて、自分がソファに寝るなんて。
優しさに胸が痛いよ。
「ごめん・・・椋平」
でも、私。
言葉にしてもらわないとわからない。
不安になる。
椋平の気持ちが、知りたいよ。


