「そうか。無事、引き払えたんだな」
「はい」
カフェに行くと、店長が接客をしてくれた。
少し昼からはずれているから、人もそこまで多くなく、店長に報告した。
「今回の件は、本当にお世話になりました」
「いいって。ま、俺も、慈善事業でしてたわけじゃないし」
「え?」
「下心は、ちゃんとあったからなぁ」
からかうようにそう言った店長に、私は顔を染めた。
冗談のような話し方だけど、冗談じゃないってわかるから余計に反応に困る。
店長は、ウソは言わない人だから。
そんな風に、思ってくれた事嬉しいと思う。
下心って言ったけど、店長は紳士に私の事を支えてくれて護ってくれたのわかってるから。
椋平も、それがわかってるからすごく不機嫌そうな顔だけどなにも言わない。
「ま。俺には踏み入れないってわかったしな。でも、今度また危ういときには、容赦せずかっさらうからな」
「・・・っ、受けて立ちます。でも、危うくなんて、もうなりません」
店長が椋平に言うと、椋平ははっきりとそう言った。
その瞳には覚悟の色がうかんでいて。
はらはらする半面、すごく嬉しかった。


