「さっさと運んで、鍵返したら飯行こうぜ。腹減った」
「うん!お蕎麦?引っ越し蕎麦」
「・・・未侑とならなんでもいいよ」
ポカーン。
そんな効果音が最適。
そんな顔で私は椋平を見上げた。
あ、甘い。
椋平が、ものすごく甘い。
「ねぇ、椋平。もしかして、中身変わった?」
「は?」
「椋平の姿をした、違う人ってことは・・・」
「アホか?」
「ないよね」
怪訝な顔の椋平。
頼んでも言ってくれなかった甘い言葉。
椋平の、心境の変化に私は驚かされてばかり。
ああ。
私だって、椋平の事驚かせたいのに。
ずっとずっと、大好きって言い続けてきた私が椋平をドキッとさせるには、どうしたらいいんだろう。


