「友花とは、本当に友だちなんだ」
椋平の家に帰り、少し落ち着いた後椋平が話し出した。
私たちにはまだ解決できていない問題があった。
もう、椋平は友花の事を友花、と呼んでいる。
「俺は、こういう性格だから心のうちまで開ける友だちってほとんどいない」
「・・・うん」
「そんな中で、唯一素でいられたのが友花だったんだ。お互いに言いたいことを言い合えたし、解り合ってた」
「親友だったんだね」
「ああ。・・・一度だけであった当初の頃だけど、そういう関係になったことがあるんだ」
言い辛そうに呟く。
私は、静かにうなずいた。
過去の事は、なにも言えない。
椋平の過去も、椋平のすべてだから。
「でも、友花とはそう言うんじゃないってお互いに気づいて別れてからは、本当に純粋に友だちとして過ごしてきた。それは、誓っていい」
「・・・うん」
「でも、未侑に余計な心配をかけたくなくて、未侑の前では名字で呼んでたし、距離を取ってた」


