「俺、店開けて来たから戻るけど、何かあったら連絡くれよ」
「ありがとうございました」
「・・・店長、ありがとうございました」
そう言って店長は帰っていった。
残された私と椋平。
「もう少ししたら、警察が調書を取りたいって」
「・・・うん」
「店長さんから聞いた。巻き込みたくないからって黙ってたって」
椋平が、厳しい表情を見せる。
私は顔を俯かせその視線から逃げた。
「未侑、俺を見て」
椋平の手が、私の顎をくいっとあげ視線をからめさせた。
「俺は、巻き込まれることより、なにも言ってもらえなかった方が悔しいよ。俺が、未侑の事護りたかったのに。店長さんの役割を、俺がしたかった」
「椋平・・・」
「確かに、俺は未侑に言葉でいろいろ伝えられないけど。頼りないかもしれないけど・・・。それでも、俺は未侑に頼ってほしかった」
椋平の思いが胸に刺さる。


