「ご、ごめん!」
飛び出して行った未侑を、追いかけるのが遅れた。
まさか、未侑がいるなんて思ってもみなかった。
でも、俺が友花と仲がいいことは知ってるはずだ。
それでも、あの顔は何か勘違いをしていたようだ。
「ごめん、椋・・・」
「いや、いい。ちゃんと説明するから」
「うん・・・。私も連絡取ってみる」
そう言って友花と別れ、俺は未侑を追いかけた。
駅まで言ったけど、もうその姿は見えなかった。
電話を何度も書けても繋がらず、しばらくしたら電源が切られたのかコールもしなくなった。
なんでだよ。
大川の時は、俺の事信じただろ?
友花だったからいけないのか?
友花とは何にもないって、いつも言ってたはずだ。
未侑と付き合ってからは、あまり二人で会うことはなかったし。
くそ。
どうしたらいいんだよ。


