店長と別れた場所まで走ると、店長はまだそこにいてくれていた。
「うわ!?未侑?どうした?早すぎないか?ちゃんと話せ・・・」
いきなり抱きついた私に、驚きながら店長が私の顔を覗き込む。
私の涙でぐちゃぐちゃの顔を見て、何かあったのを理解した店長は困ったように息を吐き私の頭をポンポンと叩いた。
「とりあえず、移動しよう。ここじゃ、まずいんだろ?」
私を気遣ってそう言ってくれた店長に連れられ、私は店長の家までついていった。
「ほい。これ飲んで少しは落ち着け」
差し出されたココアを受け取り両手で包むようにして飲む。
甘いココアに、心が少し穏やかになった。
「なんもしないから、安心しろ。落ち着いたら、なにがあったのか話せ?」
「・・・はい」
なにからなにまでお世話になってる店長を警戒したりしない。
お調子者の店長だけど、そう言う所は信用してる。
私はポツリポツリと会った事を話した。


