「そこまで、ついてってやるよ」
「え・・・、そんな、いいですよ。店長を巻きこめません」
「ここまで巻き込まれたら、どれだけ巻き込まれても一緒だっつの」
「・・・すみません」
な、と笑って私の頭をポンポンと叩く。
店長の優しさに胸がキュッとなる。
いい店長を持った。
本当にそう思う。
私は、店長と家を出て椋平のアパートに向かった。
電車で駅まで向かい、それから歩いてアパートに向かった。
いつもは一人だったり椋平とだったりのその道を、店長と歩くのはなんだか変な感じ。
店長は、あまり多くしゃべらず黙ってついてきてくれていた。
いつものお調子者の店長ではなく、大人な男の人って感じの店長。
ちょっと、見直したかも。
「もうすぐです・・・。本当にありがとうございました」
「いや、気をつけろよ?しばらくここで待っててやるけど、10分しても戻って来なければ俺は帰るからな」
「はい。ありがとうございました」
「ん。そのまましばらく、彼氏んとこに厄介になっとけよ」
店長に笑って見送られ、少し離れた場所で店長と別れた。


