「どうしたの?顔色すごく悪いけど」




仕事の途中、加奈子が心配そうに顔を覗かせた。



「え・・・、あ・・・。ご、ごめん」




気づけば仕事中も上の空で、身が入らないことが増えた。
止まらない手紙が恐怖を蓄積させていく。



あの、誰かに追いかけられたあの日から。




「未侑、お前ちょっと休憩はいれ」

「店長・・・」

「その顔でフロアでられても困る。いいから行って来い」




私の様子を見ていた店長に言われ、私は言葉に甘えてバックに下がった。
加奈子の心配そうな視線を背中に受けながら。




「お前、あれからなんかあったのか?」

「え・・・」




私を追ってバックに入ってきた店長に問われる。
店長は、私が追いかけられたことを知ってる。