―私、椋には幸せになってほしいって本当に想ってるんだからね
「・・・友花」
―あんたはそろそろ、ちゃんと幸せになってもいいんだから。だから、ちゃんと素直になりなさいよ
友花は、良き友達だ。
俺の事を一番よく知っている。
友花の言葉で、少しだけ落ち着いた。
「悪い。ちゃんとやる」
―頼んだわよ!未侑は、私の大事な友達なんだからね
「わかってるよ」
―うん
「友花も、お前だって、幸せにならないといけないんだからな
―・・・うん。ありがとう
電話を切り、一人になって考える。
素直になれ、か。
俺には一番難しいことだ。
好きなら、素直に。
素直に好きだと。
言えるだろうか。


