「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!

  「そうですか。じゃあもう
  行ってもいいですか??」


  あたしの言葉に神崎拓人は
  明らかに驚いていた。


  「意外。アンタいろいろ
  言い返してくると思ってた。
  みんなに好かれたいみたいな
  性分だと思ってた。。。」


  「そんなことないですよ?
  そりゃ迷惑掛けたなら謝り
  ますけど、言動がうざいとか
  言われても。悠樹とか友華とか
  想う人が想ってくれたならそれ
  でいいと思ってますから。」

  
  大多数の人に愛されたいなんて
  思わない。でも、自分が想う人
  には想われたい。


  それはとても我儘な感情かも。


  この人があたしを嫌いなら
  それはそれでいい。


  だってあたしもこの人のこと
  想っていないから。


  「じゃあ、失礼しますね。」


  その場から離れると、神崎拓人
  が面白そうに「へぇ。」と
  呟いているのだけが聞こえた。


  見えないけれど、何故かいつもの
  俺様スマイルを浮かべている気が
  した。相変わらずワケ分かんない。。