未来と一切話さなくなって
  数日が過ぎた。


  「何か、、寂しいな。」


  未来がいないと静かだ。
  いつも一緒にいたから、いないと
  不自然で何かが欠けているような
  気分になる。


  「あたしは、未来がいないと
  全然駄目なんだってよく分かったわ。 
  あたしだけだと誰も近寄って来ないし。
  未来がいたから今まで周りの人とも
  普通に話せてたのね。。。」


  「友華はクールに見えるからね。
  話しかけてはいけないオーラが
  出てるっていうか。怖く見える??


  未来はいつも笑顔で喋りやすいオーラ
  出してるから未来と一緒にいると友華も
  そういう風に見えて周りも話しかけやすい
  のかも。何より、未来といるとき友華は
  いつもより表情が多いから。」


  「ふうっ。。周りの人に話しかけられなく
  なったのは別にいいわ。けど、やっぱり
  未来がいないのはすごく寂しい。」


  友華の言葉にみんなが下を向く。
  やっぱり、未来がいないと寂しい。


  「ってか俺等毎日同じことしか
  言ってねぇし。未来のためだろ。
  我慢するしかないんじゃねぇの?」


  漣が机に頬杖をつきながら言う。
  

  その通りなんだけどな。


  「そんなこと言ってアンタも
  『この前未来が』とかしょっちゅう
  言ってるじゃない。自分が一番我慢
  出来てないんじゃないの??」


  「は?あれはアイツが廊下で
  転びそうになってて危なかったから
  お前等に教えてやったんだよ。
  心配でしょうがないんだろ??」


  また始まった。これももう日常の内だ。
  静かにバチバチ火花を飛ばし合う二人。


  漣はキレると手が付けられないが、
  普段はクールだから、同じクールな
  友華と毎日未来のことで静かに
  言い争っている。


  はぁ。。。。。