「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!

  悠樹が話しかけてからしばらくして
  いきなり顔を上げて言った。


  「あたし男に遊びに行くの断られるって
  初めてなんだよねー。あたしの何が不満
  なの??それとも何ー?未来ちゃんのコト
  好きなの??やめときなよ!!
  あんな地味でフツー過ぎな仔。。」


  馬鹿にしたように笑う
  目の前の女に俺の理性はキレた。


  「てめぇ、ふざけんなよ?!」


  そう言って、そのまま
  胸倉をつかもうとした瞬間、
  井上と柊と悠樹に止められた。


  「な・・・・っ?!お前ら
  ムカつかねぇのかよ?!」


  行った途端、、柊に眉間を
  指で弾かれた。


  「痛ぇ。。」


  突然のことに驚いて
  まともに喰らってしまった。


  「あのねぇ、、あんたが
  ここで揉め事起こしたら夏の試合に
  出れなくなる可能性もあるのよ??

  命日で行けないけど、未来も
  楽しみにしてるのよ。

  勝って報告してあげるのは
  アンタと悠樹にしか出来ないのよ!
  あたしと柊は野球部じゃない
  んだから。。ほんっと馬鹿。」


  そーだった。あいつは超がつく
  ぐらいの野球馬鹿だ。。
  野球大好き人間だ。


  揉め事起こして試合が無くなったら
  アイツは悲しむ。


  自分の為と、それから悠樹の為に。


  悠樹が試合に出れないことに
  一番悲しむんだ、あの馬鹿は。


  悠樹が野球に真剣だってことを
  誰よりもわかっているから。

  ムカつくぐらいに。