先輩の弟クン


蒼「おはおー」

教室に入るなり机に突っ伏す。

舞「おはよ。どーしたの?朝っぱらから。」

蒼「んー…別にー」

そうそう。別に何でもない。

あの無口無表情の弟クンが笑ったからなんだと言うんだ。

びっくりしただけだし。別に何でもない。

蒼「…何でもない…はず。」

舞「そう…?あ、ほら蒼、入学式。廊下に整列して。」

蒼「えー…めんどくさい…」

私、そんなにギリギリに登校したのか。

弟クンとしゃべってたからか…あれ、しゃべったって言うのか?

あー…早く帰りたい。