一「蒼!」

自分の名前を呼ばれたかと思った瞬間、勢いよく背中をど突かれた。

蒼「ちょちょ…朝一番にそれはないんじゃない?いつきちゃん。」

一「だって、蒼がバスケ部入ってくれると思ってたのに…」

蒼「それとこれとは関係ないでしょ…てゆーか、まだそのネタ引きずってるの?」

一「あたりまえでしょ!」

そう、私、三上蒼は、高校入学と同時にバスケを辞めた。

理由は、この高校にある。

実はこの高校、結構有名な進学高でして…勉強がちょっと…ね。

というわけで、ただ今絶賛帰宅部満喫中。というわけです。

蒼「私はいつきちゃんみたいに器用じゃないから…」

一「…あ、そうだ蒼。もうすぐ入学式じゃん?」

蒼「うん、そーだね。それがどうかしたの?」

一「実は大介がここの高校受かってさー」

蒼「へー。おめでとー。」

って、大介って、あの弟クン!?