『まーた美莉と一緒かよ~~~~』
後ろからだるそうに言ったのは大貴本人
『…人の気も知らないでさぁ…』
あ、しまった
大貴は超絶地獄耳なんだった…
『なんだよ、俺と同じクラスいやなのかよ~』
別に嫌ではないけど…

『俺は美莉がいる方がいいんだけど』

ドキッ

いやいやなにときめいちゃってんの!
『ふ、ふ~ん』
『なんだよ、うっすーい反応!!』

ここで下手なリアクションとったら
周りの女子になんて思われることか…
ほら、もう周りがざわついてるよー…
私、大丈夫かな

『相変わらずだね~西島くんは』
先に教室へむかう大貴の後ろ姿を見ながら
莉音はぼそっと呟いた
『ほんとだよ~人の気も知らないでさぁ』
いくら幼なじみでも睨まれちゃうよ
私はあんまり目立ちたくないんだよ~
『ま、あんたも相当にぶいけどね』
にやにやしながら呟く莉音
『え?なにが??』
『なんでもなーい(*-∀-*)』
莉音は私を置いて歩き始めた
『あ、待ってよ~~~~』
私も莉音を追って教室へ向かった

一体どんな高校生活が待ち迎えているのだろう
今はまだ期待と不安が連鎖するばかりだった