この作品は、姉妹サイト野いちごの方で、第10回日本ケータイ小説大賞が行われることを知り、そちらへのエントリーを目指して書いた物になります。

 大賞のテーマは史上最強の学園ストーリー。流行りの単語がたくさん浮かぶ中、私には何が書けるのだろう?と、たくさん考えました。

 大賞を受賞した作品はコミカライズされるとのことだったので、テーマを踏まえてもラブコメのような明るい話がふさわしいのかもしれないと思いましたが、結局シリアス要素の多い作品になりました。

 明るく楽しく笑える物語が大好きです。でも、書く側になると、それ一辺倒な物を書けない。創作活動をする上で、そのことがずっと悩みでした。根本的な解決にはなっていませんが『だったらもう自分の書ける範囲でエントリー作品を書くしかない!』と思うに至りました。

 創作物には明るい物語が求められる。理不尽に傷つき疲れる日々の中、人は常々癒されたいと感じて生きているのかもしれません。

 人間の暗部やシリアスな場面があるからこそ喜びや幸せの価値がいかに大きいのかを理解できる。人の暮らしの根本はそこにあるのだと考え、その辺り、こだわって書きました。

 光も闇も引っくるめて幸せだ、そう思える最強のファンタジーを目指し、意識しながら書きました。

 こうしてひとつの作品が完成すると、公開するのがこわいのと同時に、書いて良かったとも思います。本作はソウルメイトシリーズ第2弾にもなるので、そこにも喜びを感じています。第1弾より恋愛要素が多めかもしれません。

 大賞参加をキッカケに、多くの方の目に触れる作品となることを願って。これからも、ずっと何かを書いて過ごしていけたらいいなと思います。

 数ある作品の中からこの作品に気をとめ読みに来て下さり、本当にありがとうございました。貴重なお時間、感謝しています。


2015.09.24(木)
星崎 蒼唯